便秘の原因

便秘にはさまざまな原因が考えられますが、食生活に問題がある、運動不足、便秘薬への依存や乱用、他の疾病の影響、精神的ストレスなどが挙げられるでしょう。

 

便秘解消のために、日常生活の中でまず見直さなくてはならないのは食事の内容であり、最も多く見られる問題は食物繊維の不足です。

 

また、睡眠不足などによる不規則な生活はストレスも多く、自律神経の乱れを引き起こしますので便秘の誘因となります。運動不足も血行を悪くし、筋力の低下を招きます。

 

便秘を解消するには激しい運動は必要なく、ウォーキングでも十分に効果がありますので、日常生活の中でもなるべく歩く機会を増やしましょう。

 

また、弛緩性便秘の場合は腹筋を鍛えることが大切で、腹筋力が弱まると直腸の働きまで低下してしまい、便を押し出すことが難しくなりますので、毎日軽い腹筋運動や腹式呼吸、ストレッチを行うようにすると良いでしょう。

 

慢性便秘の人は、便秘薬を長期にわたって服用することで、薬の量が増加している傾向がみられますが、便秘薬を多量に服用すると腸管は痙攣を起こし、逆に排便が不十分になります。

 

何かの病気や疾患がもとで起こる便秘を器質性便秘と言いますが、腸閉塞やポリープなどの大腸の疾患以外にも、便秘を引き起こす病気があり、代表的なものに痔疾があります。婦人科系の疾患では、子宮筋腫や卵巣嚢腫なども、腸を圧迫することから便秘の原因になります。