便秘と腹筋

 

便秘になりやすい人には、総じて運動不足の傾向がみられますので、便秘を解消するためには、まず腹筋を鍛えましょう。

 

腹筋を鍛えることは、腹筋力の低下などによって起こる弛緩(しかん)性便秘には特に効果があり、腸の緩みを改善するだけでなく、血行を促進して胃腸の働きを良くするとともに、排便の際に肛門に圧力をかけて便を押し出す力を高めます。また、自律神経のバランスを正常にしてスムーズな排便を促す効果もあります。

 

方法としては、まず両足を伸ばして座り、手を少し後ろにつきます。両足はまっすぐ揃えて伸ばしたまま、ゆっくりと床から30cmくらいの高さまで足を上げ、その体勢を自然呼吸のまま約10秒間保ち、ゆっくり足をおろします。

 

これを朝と晩、空腹時に3~5回ずつ繰り返し行い、慣れてきたら、だんだん回数を増やしていくとさらに効果的です。

 

腰痛を感じることが多い人の場合は、腰に負担の少ない腹筋運動をすることが必要です。仰向けに寝て足を肩幅くらいに開いて両ひざを立てます。お腹に手をあてながら、首だけを曲げないようにゆっくり肩と頭を上げて行きます。お腹の筋肉に力が入ったのを感じたらそこでストップし、そのままの姿勢で自然呼吸のまま約10秒間保ち、ゆっくり上半身をおろします。

 

これを朝と晩、空腹時に3~5回ずつ繰り返し行いましょう。どちらの運動も、腰に痛みがある場合には、無理をしないようにしましょう。