腹式呼吸と逆立ち

便秘解消には腹式呼吸も効果があります。最初は寝たままの姿勢でお腹に手を当て、息を吸うとお腹が膨らみ、息を吐くとお腹がへこむように意識して行いますが、息を吐く時はゆっくりと、吸う時の倍の時間をかけて吐ききるようにするのがポイントです。

 

全身の力を抜いてお腹に意識を集中し、ゆっくりと呼吸をすることは、からだをリラックスさせ、ストレス解消にも効果的です。慣れてきたら、仕事や通勤の合間などに行ってみるのも良いでしょう。

 

また、一般に便秘がちの人は全体的に筋力が弱く、胃や大腸などが下垂気味の傾向が見られますので、逆立ちをすることで下半身にとどこおっていた血液が上半身の方に流れて全身の血行が良くなり、内臓全般の働きが活性化されます。内臓も移動して刺激されるため、大腸の蠕動運動が起こりやすくなり、便意につながります。

 

さらに、逆立ちを繰り返し行うことによって、腹筋が鍛えられるだけでなく、内臓が何度も上下に動くため、内臓を支える筋肉や靭帯が鍛えられ、垂れ下がっていた内臓が徐々に正常な位置に収まる効果も期待できます。

 

逆立ちはスムーズにできるようになるまで少々難しいかもしれませんが、腹式呼吸であれば誰もがいつでも取り組める方法ですので、運動を始める前の準備段階としてもお勧めします。